Tamiya 1/32 – Lotus 30
1/32 スロットレーサー 全2種
1960年代半ばのスロットカーブーム時、タミヤも一連の1/24(および1/25)スケールのスロットカーを引っさげ参戦した(2年という短期間で、ボディ14種、シャーシ6種を用意した)。その内容の良さで、国内外で大成功を果たした。次にタミヤは、1/32スケールでもラインアップ構築を図る。
シリーズ第1作「ロータス30」、
第2作、6mホームサーキットセットを出したところで、ブーム終息後の市場の冷え込みは激しく、開発を続けられないほど売り上げは低迷してしまう。
ホームサーキットの箱絵には「フェラーリ330P2」(1/24のスロットカーからの流用)が描かれているが、初期にはロータス30が2台、
後期にはロータス30と「フェラーリ246」(正確には「ディーノ246SP」)が同梱されていた。
ミニレーサー(aka クイックレーサー)シリーズ 全5種
ブームが去った後の一連のスロットカーは、金型の投資を回収すべく延命措置がなされ、モーターライズに仕立て直され、「1/24 1/25 グランプリシリーズ」として市場に出ることになった。(俗にいう「スロット崩れ」)
1/32も同巧で「ミニレーサーシリーズ」に再編されたが、上記「グランプリシリーズ」と異なるのは、シリーズ5種・・・「ポルシェカレラ10」、「チャパラル2F」、「ニッサンR-381」、「ローラT-70MkIII」、「ブリティシュフォード」(正確には「P68」aka「F3L」)・・・がすべて新規金型であったことだ。(それらはスロットカーとしてリリース予定で準備されていたものの、ブーム終焉で宙に浮いていた、というのが真相のようだ)
ちびコロレーサー 全6種
1974年、オイルショックが来ると、否応なしにプラモデルの価格は上昇した。低価格商品の必要性から、モーター駆動の「ミニレーサーシリーズ」は、動力源の無い「ちびコロレーサー」に改修された。
このときもシリーズの顔ぶれは再々編成された(ここがタミヤの芸の細かいところである)。「ポルシェカレラ10」と「ニッサンR-381」がシリーズからオミットされると、「ロータス30」と「フェラーリ246P」が復活を果たした。さらに「ポルシェ917/10」が新規金型で追加され、全6種となった。
最初期作「ロータス30」と「フェラーリ246P」は、2010年以降に催事限定品として再販されている。