スペシャル@那須 (03/09/14、15)


 MLメンバーである佐藤さんの御厚意で那須にお持ちの山荘をお借りし、そこを基地に那須のワインディングを走り回ろうというこの企画、実は7月に予定されていたのですが天候の都合で流れたという経緯がありました。今回ようやく、リベンジ編として9月15日および16日、1泊2日の日程で開催されるに至りました。

 15日・午前10時に東北道、那須ICに集合。計11名の大所帯。ツーリング・イベント初参加者も多い。今回は7月とは打って変わって、最高の天候に恵まれた一方、3連休の中日ということもあり、IC周辺から那須市街まで、ガチガチの渋滞。われわれは最初の目的地まで延々、クルマの脇をすり抜けせざるをえませんでした。

 今回の最年少参加者である某D君、那須ICを出てまもなく、すり抜け最中にいきなり前輪を大きく上げて大ジャンプ!!な、なんと、コンクリート製で高さ20センチほどの縁石の端に、自慢のモンスターの前輪を乗り上げてしまったゆえでした。

 事態の瞬間を見ていた人なら全て、すっ転んだ!と思ったことでしょうが、豈はからんや、彼の運かテクニックか、とにかく無事着地。まさに奇跡。(なんにせよ、出発していきなりのトラブルにならなくて良かった・・・)

 ところが、気配りのD君、心配して寄ってきた後続車に「自分の事は気にしないで先に行っちゃってください。」なんて言うものだから、その場に一人置いてけぼり、いきなり迷子になる始末。


 本隊がD君が付いて来ていないことに気づくのは随分時間が経ってからだった。ちょっと早い昼飯にしけこみ、D君の到着を待つことになった。

 那須も山中に入れば、さすがに渋滞もなく、いつもの調子で4輪を交わしながら、ほどほどのペースで景色を楽しみながら走行。ただし、誰もが道路中央の黄線の法的役割については頭からスッポリ抜け出てしまったようでした。

(今回、私は全てを幹事の佐藤さんに任せ、ルートを全く知らないでついて行ったので、どの辺を走ったのか頭に入っていません。ルートの詳細は省かせていただきます。)



 残暑の陽気と那須という絶妙なロケーションに誘われてか(私自身は「高原のソフトクリーム」マニアゆえ。地方の「道の駅」なんかでも好んでチョイスします。)、大の大人が寄ってたかって、ソフトクリームを食べるに至ります。那須というビッグネームに期待していたのですが、大枚300円という気張った値段の割りに、味といい舌触りといい、平均以下にしか感じられなかったのは残念。


 佐藤さん、上り坂のUターンであえなく転倒。ほとんど立ちゴケに近かったので、ダメージは最小限に抑えられましたが、それでもカウルには大きなクラック。
 カワサキ車のカウルの値段の高さはなかなか・・・それでも別の愛車、916SPSでなくてよかった、とポジティブに受け止めるべきなのか・・・

参加者の皆様

 

佐藤さん@ZX9R

 幹事ご苦労様でした。

 しかし佐藤さん、純ドゥカテストじゃあなかったのか!!結構、お金がかかっているZX9Rがまぶしいですぅ~。

平松さん@Buell S1W

 隣りの佐藤さんといい、イタ車を持ってるのに乗ってこない・・・db1はどうしたんですか、db1は!

ま、まさか、長距離ツーリングには壊れるのが怖くて乗って来れないとか・・・・??

真下さん@?

 なんだか愛車を公開したくない理由があるらしい・・・ま、まさか、■察方面でマークされているからとか??

小島さん@996

 佐藤さんの御友人。ツーリングイベント初参加。初日のみの日帰り。

 モノポストなのに、奥さん説得用のリアシートがシッカリ付いています。

伊達さん@M900D

 将来を期待される数少ない若手の一人、某D君・・・らしい。

 年長者に対する気配りを怠らない”最も殊勝な男”。エロねたに対するレスポンスの異常な速さも若さゆえか・・・

岡さん@M900

 なんだか平松さんのBuellが気になって仕様が無い?!また一人イタリアン・バイクから降りる人が出て来そうだ・・・・勘弁してくださいよ~!

清水さん@MH900e

 オヤジと呼ばないで・・・・というお年頃。
 MHRとくれば後に続くのは「清水」だったのが、最近はMHeばかりじゃないですか!

?さん@db1SR

 最近、現役のdb1も少なくなりました。グッドコンディションのSR。今後も現役で維持されてください。

 初日のみの参加。

?さん@900MHR

 めずらしい塗色のMHR。今はなきケニーズのカスタムに、当時、似た色に塗られたMHRがありましたね・・・・

 初日のみの参加。

林田さん@999Mono.

 2003年度は in 関東ツーリング皆勤の林田さん。(私も皆勤です!←自慢)これからも in 関東を盛り上げてやってください。

 初日のみの参加。

吉澤@M900D

 ドノーマルのまま、ついに27,000kmに突入したM900D。あえてこの時代にノーマルを味わい尽くす、それもまた”有り”ではないだろうか。

桃田さん@1100Sport

 1日目の夜から合流。

 往路でいきなりエンジントラブル(軽い焼きつき?とのことですが・・・ホント?)。残念ながら、着いた翌朝にいきなりリタイア。次回の御活躍を期待しています。

今月のピックアップ

Ducati 900MHR




 ライトブルーとダークブルーの塗り分けのMHRはかなり珍しい、というか現在、日本で一台かも?(悪い事はできません!)

 このMHR、タンクとシートをNCR風、の定番のカスタムなんですが、ホイールに注目されたし。7、8年くらい前に日本のハイポイントが、往年のUSモーリス社、7本スポーク・マグネシウム・キャストホイールを復刻させたもの履いている。

 レース・シーンにキャストホイールを持ち込み、キング・ケニーのYZRにも採用されたことで名を馳せたモーリスは、それゆえ2スト・レーサー御用達のイメージが強いが、意外にも、というべきか、地元USのスーパーバイク・レースではモーリスを履いたベベルレーサーは多い。

 サイクル誌の編集長で腕利きのアマチュア・レーサーとしても有名なクック・ニールソンが駆り、77年のデイトナで勝利した、カリフォルニアホットロッドの異名をとった750SSもその一台あった。

Bimota db1SR




 16インチホイール、独特のマフラー&サイレンサーなど、ほとんどの特徴的な箇所でオリジナル・コンディションを維持している。

 db1はもう20年選手近いが、古さを感じさせないのは素直に感心する。db1を越えるdbが未だ存在していない、というのは大方において異論は無いだろう。

モトグッツイ 1100スポルト



 グッツイのVツインにTMRのキャブを組み合わせる人は意外に少ない。マフラーもスーパー・トラップの特徴的な2本出しで、これまた珍しい。

 このエンジンには、ファーストボーンによるポート・チューンが入っているとのこと。

CP4 DESIGNED BY F.A. PORSCHE

 


 私にとっては懐かしく、今となってはかなり珍しいヘルメットを紹介したいと思います。参加者の  さんがかぶっていたのがコレ。KIWI社のCP4。

 85年頃だっただろうか、ライダースクラブ誌の広告でその姿を見かけていたのを記憶していますが、当時、高校生の私には45,000円もする外国製のヘルメットは無縁のものでした。



 個性的なシェル形状はポルシェデザインによるもの。

 シールドの開閉ギミックも独特で、いにしえのバブルシールドを思わせる球面シールドといい、かなりSFチック。安いSF映画の小道具に使われていそうな感じ。


 内装も結構しっかりしている。

 ポリカ製の帽体は軽い。(これは安全性とのトレードオフなのだろう。同じ頃、デザイン性をウリにしたヘルメットが流行っていて、ジウジアーロによるショウエイのGX-1、そして由良卓也デザインのDICなんかがあった。デザインは魅力だったが、どちらも怖ろしいほど重かった。私は重さで買うのをあきらめたくらい。)


 ポルシェデザインであることを誇らしげに主張。
 このデザイン、現代の技術、安全水準で作ってくれたら、買いたいんだけどなぁ~

清水オヤジのMHe講座 オレはこうイジる!!

 

ナンバープレートステー

 ノーマルは溶接不良の欠陥品で走っているうちに落ちてしまいます。もちろんクレームにはなりますが、落ちてしまってからでは遅いのでアルミ板で自作しました。

 配線用パイプをホームセンターで買ってきて曲げ加工。ナンバーの後ろにある配線溜りの小さなBOXに取り付けてあります。

 ウインカーはキジマのオールプラ、軽量タイプ。

ビッグ・フューエルタンク

 ノーマルタンクの容量は9Lで、100Kmも走るとリザーブになってしまうため、クラブマン誌の田口氏と意見をまとめ、御殿場のビーターにラージタンクの製作を依頼しました。

 インナー・アルミタンクは15Lを確保。

 実は私が先に注文したのですが、雑誌の都合で田口氏のが1番目、私のが2番目の納品となってしまいました。

バッテリー移設 & ベルトカバー

(バッテリー)
 ノーマルは2個のバッテリーを左右にかかえているため、かっこ悪く、プロトタイプとも大きくかけ離れている。
 ビッグタンクと併行して、バッテリーシングル化のためのBOXを作ってもらった。

(ベルトカバー)

 ブレインのアルミ鋳物カバーを購入したが、DUCATIのロゴタイプがプロトとは違っていたため、サンダーで削りとり、町の研磨屋さんにバフ掛けしてもらう。バフ代、3,000

バックミラー

 ノーマルでは後ろはまったく見えない。で、クラブマン誌の田口氏が開発したものの購入を検討したが、高い。どうしようかと思っていたところ、イタリアンでいこうHPで輸入代行業者のユーロネットを発見し、注文しました。

 注文から入荷まで1ヶ月くらい掛かりました。

 後ろはよく見えるようになりましたが、造りはこんなものだと納得。14,000~¥16,000位だったはず。

カーボン製タンクカバー

 仕事上のお客様に、カーボン製品の開発製造をしてる方がおられまして、無理にお願いして一品物で作ってもらいました。

 下で紹介するウオレットと一体になるようにデザインしました。

 製作に対する請求書は来てないけど、目が飛び出るくらい高いんだろうーな。

これは便利!バイク固定のコインケース

 何でも自分で作りたがる性分から後先考えず作ったのが、このコインケース。有料道路の料金所で支払いの際、モタモタするの解消するのが目的。

 コイン + ハイウエイカード + チケットをコンパクトに収納し、ケースはバイクに固定されるので、乗車したまま出し入れできます。

 本体は撥水仕様の本革仕上げ。

 詳細は http://homepage2.nifty.com/RYU/ でご覧ください。

(Text: 清水 康弘)

那須の夜はふけて・・・

 まずは乾パ~イ!!



 いきなりメートル上がりっぱなし。


 ステテコ姿は清水さん。早くもダウン。


 人生ゲームに興じる。懐かしいだけでなく、これが結構面白い。



 第一回戦の覇者3人(左)とゴーストタウンで借金まみれの2人(右)。


 第二回戦の覇者。注目すべきは第一回では破産した岡さんが、とんでもない勢いで大金持ちに!!60万ドルを超える資産に誰も追いつけない。 一方、さらに第一回の覇者のうち2人がまたもや2位、3位に食い込む!手堅い人生設計を顕示した彼ら、現実でも前途洋洋か?


 翌朝。今日は那須から日塩もみじラインを通り、今市市内で解散という予定。
 イタ車につきものの小さなトラブルはいくつかありましたが、全車、無事故、無違反で最終目的地に到着できました。お疲れ様。次回のイベントで、またお会いしましょう。

(おしまい)