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http://response.jp/article/2010/10/26/146968.html
より

ビジネスユースに最適な電動3輪ミニカーが登場
2010年10月26日(火) 16時37分岐阜県で輸入車・バイク販売を手がけるユニオートは10月25日、東京都の大田区産業プラザで、米国エレクトリック・モータースポート社の電動バイクを発売すると発表した。

ところで会場には、エレクトリック・モータースポート社製以外の電動車両が置かれていた。岐阜県と同じ中京地区の愛知県で、自動車を中心とする各種製品の先行開発を手がけるコックスデザインが持ち込んだ『i-FLAT』だった。こちらは純日本製で、原付一種規格の3輪車、つまりミニカー登録になる。

その名のとおり、2枚のフラットなパネルを主体にした実用本位のデザインは、乗り降りのしやすさ、荷物の積みやすさなど、ビジネスユースに最適に思える。0.59kWの最高出力、シリコンバッテリーで40kmという満充電での航続距離は、用途を考えれば十分だろう。

ミニカーというと、自動車風の本格的なボディをまとった作例が多いが、ミニマムトランスポーターに徹したこのi-FLATであれば、宅配用3輪スクーターの代役としての活躍も期待できそうだ。

車両価格はバッテリーを除き39.8万円で、バッテリーはシリコン36A ・8万5000円、ニッケル水素45A・22万5000円、リチウムイオン60A・34万円の中から選択する方式。専用充電器は1万8000円となっている。

《森口将之》

 記事にDUCATIへの言及はなし・・・それにしても・・・と、よく見ると、

“DUCATT”
表記になってる!!ギャグのつもりなんだろうか!?そのセンス?にクスッとくるよりも、中国メーカーじゃあ、あるまいし・・・というネガティブな印象が先立ってしまうなあ、これじゃあ。

 こんなものをこしらえるコックスデザインとユニオートって、どんなところだろうとHPを見てみると・・・
http://www.uniauto.co.jp/
http://www.coxdesign.co.jp/

 件の電動3輪ミニカーのコンテンツは見つかりませんでしたが、ユニオートの取り扱い車種が興味深く、思わず見入ってしまいました。4輪は普通に高級車を扱っておられるようですが、2輪は色々な意味ですごすぎます!!この多彩さ、ちょっと他で見られないですよねえ。

 2万3千ドルもする VICTORY VISION TOUR なんかは正統の格好良さです。完成度も高そう。エンジンも内製しているのでしょうか?こんなメーカーがアメリカにあったのは知りませんでした!

 

 同じく米国のエレクトリック・モータースポート( http://www.electricmotorsport.jp/ )もマニアック。このメーカーも当方知りませんでしたが、HPには『エレクトリック・モータースポート社は、2001年10月に一般向けの電気を動力とする車両の開発を目的に設立されました。オートバイ、スクーター、自転車、ATV、船外機の電動化に取り組んでいます、2009年 エレクトリック・モータースポート社は、1911年から続く伝統あるマン島レースを制覇した最初のアメリカの企業となりました。(電動オートバイのオープンクラス)過酷なモータースポーツに参加しながら開発を進め、最近のレースにおいて、160kmの最高速度と80kmの航続距離を達成しました。』とあります。

 ここんち、2009年のマン島TTの電動クラスで優勝していたんですね!(とすると、さすがに160kmの最高速度ではなく、平均160km/h(100mph)オーバー = オーバー・ザ・トン達成を訳者が誤って理解されたのではないでしょうかね?)

 

 ベースはヤマハのR-1なのは明らかです。

本家のHPはこちら
http://www.electricmotorsport.com/

 マン島TTの電動クラスというと、2010年のMotoCzysz(モトシス http://www.motoczysz.com/ )の E1PC SPY はかなり注目を集めましたね。こちらは上のエレクトリック・モータースポートが優勝した2009年はリタイヤ、2010年に(電動クラスの)コースレコードで優勝しました。

 

 そして、今回大注目なのは

“みんなのバイク”!!
http://www.minnano-bike.jp/


 メーカー名が明示されない VS125 なるバイク。HPには堂々、『この名前ですが…、いろいろ格好いい名前を考えたんですが、面倒になっちゃって、「みんなのバイク」になりました』とあるツワモノ。コンセプトは、『若者がアルバイトで無理なく買え、大人もへそくりで買える変速ギアつきバイク』だそうで。この不景気な時代にはバッチリ、マッチしているのではないでしょうか。

 バイクだけ見ると、一見、地味な原付2種にしか見えないかもしれませんが、HPを読み込んでみると、個人的に受けたインパクトは並みじゃありません!

 『生産国は中国ですが、生産管理は香港で行っています 』、『ベースとなっている車両は、過去の日本車がベースですが、それなりの更新はしていますので、フレームからは判別できません。 強いて言えば、車体はA社、エンジンはB社というように良いものを集めた挙句にバラバラになりました。』というくだり。香港も中国の一地域なんだけどな~、まあ言いたいことは分からないでもなく、中国語も資本主義も理解する香港の人間が間に入ることで、低価格と品質管理の良いトコ取りしています、いまではポピュラーな中国生産の、日本車のDNAを有するバイクです、ということなんでしょう。

 HPでも隠していないように、『過去の日本車がベース』とある。日本のメーカーも、日本国内で売っていませんが、発展途上国向けに125ccのラインアップを充実させています。どうもその辺をベースと言うよりは、コピーしたものなんだろうなあ・・・

 このクラスの日本メーカー製を並べてみますと・・・

ホンダ CG125


 1974年より1990年代後半まで日本の熊本工場などで製造。現在はブラジル、中国、ナイジェリア、イランなどで製造。

ヤマハ YBR125

 


 CG125への対抗車種として2000年よりブラジルで生産が行われる(新しい!!)現在、中国、インドでの生産も行われ、欧州を含む世界的な規模で販売されている。

スズキ GN125


スズキ EN125


 80年代初頭に400、250、125、80/50からなるGNシリーズの一角をなすモデルとしてデビュー。96年から中国に生産を移される。現在では、中国のオートバイメーカー大長江集団のOEM生産となっている。(EN125は大長江集団がGNから発展させたモデルと思われます)

 VS125は、これらどれかのコピーと言えるようで、日本メーカー同士で似ているくらいにしか似ていないようにも見える・・・・(実際、みんなのバイクを含め、4メーカーで見分けつかないよね!)

 フレームはヤマハかなあ・・・・

 エンジンスペックを見てみると・・・

  vs125 CG125 YBR125 GN125
バルブ機構 ? OHV SOHC 2バルブ SOHC
ボアxストローク 56.6 x 49.5 56.5 x 49.5 54.0 x 54.0 57.0 x 48.8

 VS125のバルブ機構が不明なんですが、ボアxストロークを見る限り、ホンダのエンジンをコピーしていそうな感じですな。

 しかし、ホント、中国の仁義なきコピー魂の中にある、ある種のたくましさはウオッチしていて飽きることは無いですね。(実のところ、日本の製造業を蝕む元凶であると分かってはいても)