最近、ヤフオクにアンサーのMTB用リジッド・フロントフォーク、アキュトラックス、袋入りのデッドストック(傷あり)が2点、同一の出品者から出品された。

どこかの業者の倉庫から20数年ぶりに見つかったものと思われるが、オークションは興味深い動向となったので、ここに報告したい。

最初に蛍光イエローの、その2日後にホワイトのフォークのオークションが終了した。実は私はその2つともに入札している。とある思惑(後述)から、必要になったのである。(本命は蛍光イエローなので先に白黒付くのは好都合であった)


たしかにアキュトラックスは逸品パーツではあるが、出品されたフォークといえば、スーパーオーバーサイズ(1-1/4インチ)ステムかつ26インチホイール対応で、90年代初頭のごく限られたMTBにしか使い道がない。誰がそんなものを欲しがるのか(安く手に入るはずだ)・・・使い道の限られたクロモリ製リジッドフォークとだけ見れば、1万円でも高いくらいに思えたが、デッドストックだし、そうそう次の出品もないだろうから、3万円前後なら大盤振る舞いしても良いかなと考え、27,500円でひとまず応札し、万一それを越えた場合、残り2,500円を終了直前の応酬に使うつもりであった。

その入札経過が以下の画像である。(拡大表示できます)


結果は見ての通り。な、なんと驚愕の66,001円での落札である。オークションは激しい応酬となり、出品者も驚きであろう高値が付けられることになった。(事実上、P*c*2*** と q*E*Y*** の一騎打ちであるので、q*E*Y*** がいなければ4万数千円で終わったかもしれないが)

MTB人気が低迷している日本より、MTBパーツの中古価格の高くなりがちなUSでも、ここまで高くはならない。アキュトラックスのデッドストックがあれば、概ね3万円台で動いている。

ACCUTRAX – White

YETI ULTIMATE

いくらデッドストックとはいえ、なんでここまでの金額になったのだろう!この金額で手に入れたフォークにふさわしい使い道は、当時の YETI くらいしかないよな・・・そう、思い当たる節がある!

このオークションと並行して、希少な YETI ULTIMATE の(業者による)出品があったが、1月11日に希望落札価格の298,000円で落札されている。


このターコイズブルーの ULTIMATE には、(出品者曰く)抜け切ったアンサー・マニトウのサスペンションフォークが付いている。今後の長い年月の付き合いを考えると、ポンコツ・マニトウをなんとかしても仕様がない、ヘタる恐れのないリジッドフォークこそふさわしい。となると、アキュトラックスしかない。ULTIMATE を一発落札した金満オーナーが、潤沢な資金を駆使してアキュトラックスの確保に走ったゆえだったのだろうか?(フォークの落札が先なので、順序的には逆だが・・・後、ステムにNITTO製のあまりカッコ良くないのが付いているので、アンサー・アタック・ステムも必要ですね(笑))


まあ、以上のストーリーは私がそうしようかな、と考えたからなんですけど。ULTIMATE、さすがに30万は高いと思ったので、20万ほどの値を付けてみたら、しばらく筆頭入札者だったのだけれど、終了直前になって、希望落札価格であっさり持っていかれてしまいましたね。ええ、後悔していません。